美味しく食べる
フェイジョアの魅力についていろいろ書いてきましたが、それでもあまり注目を集めなかったのは、同時に日本に入ってきたキウイフルーツの方が、収穫率が良かったからかもしれません。
フェイジョアの花は5月~6月頃に咲きますが、花弁の内側が赤で外側が白い美しい花です。しかし、これが問題で、開花が日本では梅雨時期にあたるので、そのために結実果が少ないのです。
木自体はそんなに大きくならずに、約3m程度なので、生垣や観賞用として植えられていることは多いようです。
フェイジョアの実は、結実すると形は鶏の卵に似た約5cmの実をつけ、熟すと自然に落果します。これが食べごろだと前述しましたが、それでも香りがしていない実もあります。当然、木からもぎ取った場合はもっと固くて、これは食べると、シャキシャキとした食感で、ザラツキ感もあります。
熟していない状態の実は追熟しなければなりません。追熟の方法ですが、落果した実の場合は、リンゴやバナナと一緒に袋に入れて密封させます。それから数日で食べられます。木から直接もぎ取った実は、キウイフルーツと同様になりますが、15℃~20℃の場所で、約2週間いてください。この追熟作業で、香りはグンとよくなり、味はパイナップル、バナナ、洋ナシを合わせたような独特の味になります。
糖度は16度以上になっています。確認しやすい方法は、実を指でつまんでみることです。軽く押して皮がやわらかく、果皮に少しシワが入っていれば食べごろの証拠です。食べごろのフェイジョアは、中が透明度のあるクリーム色のゼリー状になっています。